VEGEA(ベジェア)/グレープレザーとは?性質、機能、特徴とは?

ベジェアとは?

2016年、建築家やインテリアデザイナーとして13年活動していたジャンピエロ・テッシトーレ(Gianpiero Tessitore)が、大学で化学を学んだ友人フランチェスコ・メルリーノ(Francesco Merlino)らと設立。完全菜食主義を示すVEGANの「VEG」と母なる大地を示す「GEA」を組み合わせて「VEGEA(ベジェア)」と名付けられました。
VEGEA(ベジェア)はブドウの絞りかすから作られたイタリア製の人工皮革でグレープレザーとも呼ばれています。

ベジェアの開発経緯

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ジャンピエロ・テッシトーレが仕事でソファの素材をリサーチしていた時に、サステイナブルなものがないことに気づいた。石油由来の人工皮革か動物の革そのどちらでもないサステイナブルな素材が必要だと思い、製作を始める。ミラノやフィレンツェの大学、国が運営するリサーチセンターなどと研究を始めた。
共同経営者のフランチェスコがさまざまな植物について研究していて理解が深かくワイナリーで働いた経験があったため、ブドウの特性、つまりセルロース繊維、木の繊維、オイルが入っていることなどの知識を持っており、植物オイルを加えることでポリマーを作ることができた。
しかし、量産化にはもっとも苦労し、GCAから30万ユーロ(約3660万円)の助成金を受けプラットフォームを整えることができた。
量産化にこぎ着けることができたことだけではなく、受賞してから1年間、コンサルティングを受け。ファッション産業の仕組みを理解することとなった。もともと家具用に製造していたが、ファッションの方がインパクトが大きく宣伝効果も大きいため。ファッション用として方向性を転換していった。

ベジェアの沿革

2017年にH&Mファウンデーションが主催したイノベーションコンペ「グローバルチェンジアワード(GCA)」を受賞。
イタリアの見本市やコペンハーゲンファッションサミットなどへの参加。
2019年にはGCAから追加助成金100万ユーロ(1億2,000万円相当)を受け設備を増強し、生産力を拡大。
7月9~11日イタリア・ミラノの素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」に初出展し、初日と2日目に同社のブースを訪れたメーカーは600社以上。そのうち50社以上が試作品のために少量を買い付けされる。
10日には、英国の高級車「ベントレー(BENLEY)」が100周年を祝してデザインしたコンセプトカーのシートに人工皮革を提供したことが発表された。
2020年、H&Mのサステナブルコレクションである、Conscious Exclusive collection SS2020では、靴とカバンの素材としてベジュア™️が採用。
2021年のH&M STUDIO SS21コレクションでは、ベジェア™️を使用したシックなひざ丈二―ブーツを発売される。
この他にも、フランスのスポーツブランド「LeCoqSportif」との最新のコラボレーションから生まれた、植物と環境にやさしいスニーカーやカルティエを傘下に持つフランスの「リシュモングループ」やアメリカのファッションブランド、「カルバン・クライン」のレザー製品ともコラボレーションを行っており、VEGEAを採用するブランドは今後も増えると予想されます。その他イギリスのクルエルティ―フリーのシューブランド「Maison Peaux Neuves」アメリカの素材科学企業「PANGAIA」ともコラボレーションし、商品開発を進める。

ベジェアの組成

蒸留酒のグラッパを造る工程で出る絞りかすが原料。絞りかかすを乾燥させて粉末状にして不純物を取り除き、そこにリネンのオイルとセイヨウアブラナのオイルを加えて混ぜて液状にしたものをオーガニックコットンかリサイルコットン、リサイクルポリエステル製のベースに塗布し製造される。
VEGEAはEUの定めるREACH規則に準拠し、無溶剤です。環境にやさしく無害で、臭いもなく、大量の水を使わず、合成油や汚染油を使用せず、生態系への影響も最小限に抑えられます。
また、通常の合成皮革では、トップコートに有機溶剤(トルエン、ジメチルホルムアミド)を使用した「溶剤系ポリウレタン」を使いますが、そのような有機溶剤は大気中の汚染物質であるVOC(揮発性有機化合物)を含みます。VEGEAで用いられるのは「水溶性ポリウレタン」。有機溶剤を使わず、有害物質の排出や使用する水の量を抑えることができます。

持続の可能性

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VEGEAのグレープレザーは、GRS認証も取得しています。GRSとはグローバル・リサイクルド・スタンダードの略で、その原材料から完成品までの各工程でリサイクル成分の検証を行い、社会や環境への配慮、トレーサビリティーが確立していることを証する国際的な基準です。

トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。

VEGEAは、1日あたり500メートル(140cm幅)の生産が可能で厚みも変えることができますが、いわゆる一般的な人工皮革と比べると30%程度高い価格設定となっています。そのため、供給に対しての需要がどうなるかが、今後の注目すべきところと、なるのではないでしょうか。

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