Apple Skin( アップルスキン/アップルレザー )とは?
アップルスキン(アップルレザー)は、廃棄リンゴ由来の原料とポリウレタン樹脂を合成することで生まれた植物由来のヴィーガンレザーです。
アップルレザーは南アメリカや中国を主とした世界各国の廃棄予定りんごを使用しております。
リンゴは実に限らず、芯や種・木・ジュースまで余す事なく使用し、廃棄箇所が出ないのが特徴です。
アップルレザー開発の経緯
アップルスキンは、りんごジュースの生産工場からでる食品廃棄物(フードロスの問題)を解決したいという想いから開発が始まりました。ヨーロッパでも有数のりんごの産地であるイタリア北部の果樹園では、年間220万トン以上ものりんごが収穫され、そのうちの5万トン以上ものりんごが産業破棄、または一部投棄されていたために異臭の原因になっていました。
Mabel社とApple Skin( アップルスキン/アップルレザー )
1978年に設立、2010年からApple Skinの製造を始めたフィレンツェ近郊にあるMabel社工場では約50名の従業員が働き、すべての生産工程を同一工場内で行うイタリアで唯一220cmのコーティングラインを有している生産工場です。また、生地の生産の際に用いる水の95%が再利用され、環境負荷の少ない循環型の生産体制を推進しています。今はまだ100%植物由来の素材ではありませんが、メーカーでも今後、地球により優しい素材の開発努力を行っていくと約束してくれました。そして私たちも、彼らと協力しながら持続可能な社会の実現に向かって歩んでいきたいです。
アップルレザーの組成
合皮などのトップコートに使用されるウレタン樹脂は従来より有機溶剤(トルエン、ジメチルホルムアミドなど)を使用した「溶剤系ポリウレタン樹脂」が主流ですが、人体や環境に対する安全性に懸念がもたれています。結合剤には製造時の毒性が少ない水性のポリウレタンを使用し、有害物質である「ジメチルホルムアミド」や大気中の光化学スモッグを引き起こす原因物質VOC(揮発性有機化合物)を含みません。
健康、環境への配慮や法規制強化が進む事から、アップルレザーには有機溶剤を含まない「水性ポリウレタン樹脂」のみを使用しております。
従来のヴィーガンレザー(合成・人工皮革)よりも石油由来の原料の使用を抑えているためより環境に配慮されており、軽量で水に強いという同質の特徴を有しています。また、イタリア産のアップルレザーは最高品質のポリウレタン樹脂を用いることで耐久性にも優れています。
アップルレザーの沿革
2010年からフィレンツェ近郊にあるMabel社Apple Skinの製造を始めた。
アップルレザーの課題
環境に良い反面、水性は溶剤系に比べ、加水分解の速度が若干早まるといったデメリットがありましたが、アップルレザーは高いバイオベース度を維持しつつ、平均8年維持出来るよう製作しております。
アップサイクル(創造的再利用)
そこで廃棄されていたりんごの絞りかす(皮や芯)を乾燥させ、合成レザーの原料の一部としてアップサイクルするというアイディアが生まれました。レザーの風合いを損なわないように適切な分量で樹脂と配合され誕生したのがアップルレザーです。
認証
USDA(United States Department of Agriculture)とは農産物・森林資源・海洋物資などの再生可能資源から作られた製品に与えられるサスティナビリティ認証です。
同認証を受けたものはUSDA Certified Biobased Product(USDA認定バイオベース製品)として含有量を明記し、需要石油依存の減少及び再生可能資源の利用を促します。
国際動物愛護団体PeTA(People for the Ethical Treatment of Animals)が行っているヴィーガン製品の認証です。
動物由来の素材(ファー、レザー、シルク、ダウン、ウール等)を使わず、ヴィーガン素材のみで作られている製品に認証が与えられます。
エコテックス®スタンダード100とは、繊維製品に含まれる可能性のある有害物質を規制し、人体に対して有害もしくは有害と考えられている化学物質が含まれていないことを認証するものです。
同認証は世界トップレベルの繊維に関する安全基準です。
日本製のアップルレザー「りんごレザー®」
環境問題への貢献や人口減少地域での新産業創出を目指す株式会社SORENA(長野県長野市、代表取締役 伊藤優里)は、りんごジュースやシードル(りんご酒)作りの過程で生じるりんごの搾りかすを有効利用する合成皮革「りんごレザー®」(商標登録番号 第6480386号)を企画し、トートバッグなどの商品を2022年冬から発売します。ヴィーガンな合成皮革として注目されているいわゆるアップルレザーですが、日本製が発売されるのは初めてとなります。
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