カメムシの独特な臭いは、洗濯物や家の中に入られると非常に困りますよね。できることなら、化学薬品を使わずに、自然の力でカメムシの侵入を防ぎたいと考える方は多いでしょう。本記事では、そんなお悩みを解決するため、カメムシが嫌う植物を上手に選ぶためのポイントと、それを踏まえた具体的なおすすめ商品をご紹介します。この記事を読めば、あなたの環境に最適な植物を見つけ、カメムシの悩みを軽減できるようになります。
カメムシを寄せ付けない植物を選ぶときのポイント
植物を使ってカメムシ対策をする際、効果を最大限に引き出し、長く維持するためにはいくつかの重要なポイントがあります。
カメムシが「特に」嫌がる強い香り成分で選ぶ
- メントール(ミント系):カメムシが最も嫌うとされる成分で、ハッカやペパーミントなどに多く含まれます。
- シトロネラール(ハーブ系・ユーカリ系):レモングラスや、レモンユーカリなどに多く含まれます。柑橘系に似た清涼感のある香りで、強い忌避効果が期待できます。
- シネオール(ユーカリ系):ユーカリ特有のスーッとした清涼感のある香りの主成分です。この独特で強い香りが、カメムシを遠ざける忌避効果をもたらします。
- アザジラクチン(ニーム):ニームという植物に含まれる天然の忌避成分で、カメムシだけでなく幅広い害虫対策に利用されます。
設置場所と育てやすさ・繁殖力で選ぶ
- 鉢植え向きか地植え向きか:ミントのように繁殖力が強い植物は、庭に直接植えると増えすぎる可能性があるため、ベランダや玄関には鉢植えがおすすめです。
- 日当たりや水やりなどの手間の少なさ:虫対策として置くため、頻繁な手入れが難しい場合でも枯れにくい、丈夫で育てやすい品種を選びましょう。
サイズと配置の適正で選ぶ
- 侵入経路をブロックできるサイズ:窓際やベランダ、玄関など、カメムシが侵入しやすい場所に、植物の香りが届くよう適切な大きさのものを選びましょう。
- 複数の場所への設置のしやすさ:一点集中よりも、侵入経路となり得る複数の場所にバランス良く配置することで、カメムシの忌避効果が高まります。
カメムシ対策におすすめの植物商品紹介
【ハーブ工房】ペニーロイヤルミント 3号ポット
特徴: カメムシが特に嫌うとされる、メントール成分を豊富に含むミントの中でも、特に忌避効果が高いと言われる品種です。這うように広がる性質があり、グランドカバーとしても利用できますが、繁殖力が非常に強いため、「育てやすさ・繁殖力で選ぶ」のポイントを踏まえ、ベランダや玄関先に置く場合は鉢植えでの管理がおすすめです。爽やかな香りで、カメムシ以外の害虫(ノミ、アリなど)にも効果が期待できるため、多方面の虫対策を求める読者に適しています。小さなポット苗から始められるため、「サイズと配置の適正」の観点から、複数の侵入経路に手軽に配置しやすいのも魅力です。
アロマティカス
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- 特徴:
- カメムシが嫌うミントに似た甘く爽やかな香りを持つ多肉植物です。葉を軽く触るだけで香りが広がり、カメムシの忌避効果が期待できます。
- 多肉植物の仲間であるため、頻繁な水やりが不要で、乾燥に強く管理が非常に楽です。「育てやすさ」と「小型で場所を取らない」という点で、室内の窓辺や玄関に最適です。
- 草丈はコンパクト(20〜60cm程度)で、3号ポットなどの小さいサイズで販売されていることが多く、侵入経路となりやすい窓際など、狭いスペースにも手軽に置くことができます。
- ただし、寒さにはやや弱い(5℃以下は注意)ため、冬場も室内で管理できる点が、室内置きを希望される方にぴったりです。
日本ハッカ
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- 特徴:
- カメムシが最も嫌う成分であるメントールを、西洋ミントよりも多く含む品種が厳選されていることが多く、高い忌避効果が期待できます。
- 9cmポットなどの小さな苗で販売されており、室内でも場所を取らず、窓や玄関に複数配置しやすいサイズです。
- ミントは本来繁殖力が非常に強いですが、室内で鉢植えとして育てることで、地植えのような増えすぎの心配が少なく済みます。定期的に葉を摘んで利用すれば、香りを強く保つことができ、対策効果を維持しやすいです。
- 爽やかな香りは、カメムシ対策だけでなく、リフレッシュやアロマテラピーとしても楽しめます。
ローズゼラニウム(ハーブゼラニウム)
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- 特徴:
- バラのような甘い香りが特徴で、カメムシが嫌うシトロネラールなどの成分を含みます。ミント系の香りが苦手な方でも取り入れやすい香りです。
- 4号鉢サイズであれば、テーブルや棚に置ける小型〜中型のサイズ感で、室内インテリアとしても楽しめます。可愛らしいピンク系の花を咲かせる品種も多いです。
- 比較的病害虫に強く、日当たりと風通しに注意すれば、室内でも育てやすい「ローメンテナンスハーブ」の一つです。
- 葉を摘んで乾燥させたり、ハーブティーに使ったりと、実用的な用途も楽しめます。
タイム(品種:シルバータイムなど)
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- 特徴:
- カメムシが嫌う強い香りの成分チモールを含んでおり、忌避効果が期待できます。清涼感がありながらもウッディな香りで、料理にも利用できるハーブです。
- ほふく性(這うように広がる)の品種を選べば、小さな鉢でもこんもりと可愛らしく育ち、窓辺やキッチンカウンターなどの狭いスペースに最適です。
- 乾燥に強く、水のやりすぎに注意すれば比較的育てやすく、日当たりが良い場所であれば室内でも十分に成長します。「育てやすさ」の点からも初心者におすすめです。
- 葉を乾燥させてサシェ(匂い袋)にすれば、タンスなど、植物を置けない場所でもカメムシ対策として活用できます。
レモンユーカリ(小型観葉品種)
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- 特徴:
- レモンのような爽やかな香りの成分シトロネラールを多く含み、カメムシだけでなく蚊などの虫除け効果も非常に高いことで知られています。
- ユーカリは本来大きくなりますが、4号鉢程度の小型品種や、こまめに剪定してコンパクトに仕立てられたものが販売されています。小さな鉢であれば、侵入経路となる玄関や窓辺に置きやすいサイズです。
- 清涼感のある香りは、室内をリフレッシュさせるアロマとしても優秀で、一石二鳥の効果が期待できます。
- 日当たりを好みますが、冬場は耐寒性がやや低いため、室内で管理できるという点が、カメムシが活発になる時期を終えても継続して対策したい方に適しています。


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