
賃貸住宅や新築で壁に穴を開けたくない、傷をつけたくないけれど、収納スペースや飾り棚が欲しいと悩んでいませんか?最近では、壁を傷つけずに設置できるおしゃれで便利な壁面収納アイテムが豊富にあります。突っ張り棒、ディアウォール、剥がせる両面テープ、無痕釘、壁美人など、選択肢が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまう方もいるでしょう。この記事では、壁を傷つけずに理想の収納を実現するためのアイテム選びの重要なポイントを解説し、さらに実際に人気のあるアイデアを5つご紹介します。力がなくても簡単に設置でき、ライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできる壁面収納を見つけるヒントが満載です。
考えるときのポイント
設置方法と撤去後の「壁の傷・跡」を徹底比較!
- 突っ張り棒・突っ張り棚タイプ:
- 設置方法:壁と壁を突っ張って固定。工具不要で簡単。
- 壁の傷:壁紙を避けて設置すれば、目立つ傷は残りにくい。ただし、設置面(特に壁紙や塗装面)に長期的に圧力がかかり続けるため、軽い凹みや跡が残る可能性がある。
- おすすめの場所:クローゼットの中、トイレの上部、短い間口での棚やハンガーパイプとして。
- ディアウォール・ラブリコタイプ (2×4材使用):
- 設置方法:天井と床に突っ張る方式。専用の調整器具と木材が必要。
- 壁の傷:天井と床に器具の跡がつく可能性はあるが、壁(壁紙面)自体には基本的に直接的な傷や穴は残らない。
- おすすめの場所:壁一面を使った大きな棚、間仕切り、テレビボードなど、本格的なDIYでカスタマイズしたい場所。
- ホッチキス止め(壁美人・専用金具)タイプ:
- 設置方法:専用の金具をホッチキスの針で壁(石膏ボード)に固定。専用工具が必要。
- 壁の傷:非常に細い針の跡が多数残る。至近距離で見なければほぼわからないレベルで、画鋲の穴よりも目立ちにくい。
- おすすめの場所:時計やカレンダー、軽いアートフレーム、小さな飾り棚など、軽量なものを壁に固定したい場合。
- 無痕釘(目立たない画鋲・ピン)タイプ:
- 設置方法:特殊なピン(細い釘)を打ち込む。
- 壁の傷:画鋲よりは目立たないが、ピンを打ち込んだ小さな穴が残る。
- おすすめの場所:ポスターや軽いファブリックパネルなど、ピン一本で固定できる程度の軽量なもの。
- 剥がせる両面テープ・粘着フックタイプ:
- 設置方法:テープや粘着面を壁に貼る。
- 壁の傷:きれいに剥がせることを謳っている製品が多いが、壁紙の種類や素材、経年劣化により、稀に壁紙表面を傷めたり、剥がしたりするリスクがある。
- おすすめの場所:キッチンツールや小物の一時的な収納、フックとして使用する場合など。
設置したい「アイテムの重さ」と「設置場所」を考慮する
- 耐荷重と安定性: 飾りたいもの(本、食器、家電など)の総重量を必ず確認し、それに見合った耐荷重を持つアイテムを選ぶ。突っ張り式はしっかりと固定できていれば安定性が高いが、粘着フックや無痕釘は基本的に軽量なもの向き。
- 壁の材質: 石膏ボード、コンクリート、木壁など、設置面の材質によって適したアイテムが異なる。「壁美人」のようなホッチキス止めは石膏ボード壁専用。粘着テープ式は凹凸のある壁紙では剥がれやすい。
「カスタマイズの自由度」と「設置の手軽さ」のバランス
- 手軽さ重視: 突っ張り棒や粘着フックは、工具不要で最も手軽に設置・撤去が可能。すぐに収納を増やしたい場合に最適。
- カスタマイズ重視: ディアウォールやラブリコは、木材の長さや棚板の枚数を自由に決められるため、設置場所のサイズや用途に合わせて理想の形にカスタマイズできる。設置にはのこぎりやネジ止めなど、やや手間がかかる。
壁面収納アイデア紹介
突っ張り棒・突っ張り棚の活用アイデア
キッチンやクローゼット、洗面所など、わずかな隙間を有効活用したい人におすすめのアイデアです。
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- ポイント:
- 設置の手軽さ: 工具が一切不要で、回して長さを調整するだけで簡単に設置ができます。力がなくても女性や一人で設置できるため、すぐに収納を増やしたい人に最適です。
- 壁の傷・跡: 設置面が平らなプラスチックやゴム製のため、壁紙を避けるなど工夫すれば大きな傷は残りません。ただし、長期間強い力で突っ張ると、設置面に軽い凹みが残る可能性はあります。
- 活用アイデア:
- クローゼット内の二段化: 上部に突っ張り棒を渡し、バッグや小物、季節外の衣類を収納するスペースを作ります。
- キッチンカウンター下: 目隠し兼収納として突っ張り棒を渡し、S字フックで調理器具や布巾を吊り下げて見せる収納にします。
剥がせる両面テープ・粘着フックの活用アイデア
手軽に一時的な収納場所を増やしたい、小さなアイテムだけを壁に固定したい人におすすめのアイデアです。
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- ポイント:
- 壁の傷・跡: 独自のタブを引っ張ることで、きれいに粘着面を剥がすことができ、基本的に壁紙を傷つけません。一時的な利用や、設置場所を頻繁に変えたい場合に非常に便利です。
- 設置の手軽さ: 貼るだけで固定できるため、最も手軽で、棚を設置するほどの収納は不要だが、フックや小物置きが欲しいという人に向いています。
- 活用アイデア:
- 玄関の鍵置き場: 粘着フックを壁に貼り、外出時に使う鍵やエコバッグを吊り下げて紛失を防ぎます。
- コード類の固定: 剥がせる両面テープ付きのクリップやフックで、デスク周りのPCコードや充電ケーブルを壁や家具の裏側に沿って固定し、配線をすっきりさせます。
【平安伸銅工業】LABRICO(ラブリコ) 2×4アジャスター
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木材を床と天井に突っ張ることで、壁を傷つけずに柱を立てることができるアイテムです。
- ポイント:
- 壁の傷・跡: 天井と床に突っ張るため、壁(壁紙面)に穴を開けたり傷をつけたりする心配がありません。撤去後の跡も目立ちにくいため、賃貸住宅に最適です。
- カスタマイズの自由度: 2×4(ツーバイフォー)材を使用するため、設置したい空間のサイズに合わせて柱の高さや棚板の位置、枚数などを自由に設計できます。本格的な大型の棚や、壁面収納全体をカスタマイズしたい人におすすめです。
- アイテムの重さ: 突っ張り式でしっかりと固定されるため、棚板を設置すれば本や雑貨など、比較的重さのあるアイテムも安定して収納できます。
【平安伸銅工業】Diawall(ディアウォール)
こちらも2×4材を使用して柱を立てるアジャスターですが、ラブリコとは異なりバネで突っ張る方式です。
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- ポイント:
- カスタマイズの自由度: ラブリコと同様に2×4材を使用するため、壁全体を使った大きな棚、間仕切り、デスクスペースなど、設置場所のサイズや用途に合わせて自由に設計・カスタマイズができます。DIYで本格的な壁面収納を作りたい人向けです。
- 壁の傷・跡: ラブリコと同様、天井と床に突っ張る方式なので、壁(壁紙面)を傷つけることなく柱を立てられます。撤去後の原状回復も容易です。
- 力の有無: 本体にバネが内蔵されており、木材をカットしさえすれば、女性でも比較的少ない力で安定した柱を設置できます。天井の高さぴったりにカットする手間はありますが、設置自体は簡単です。
【若林製作所】壁美人 P-4金具
ホッチキスで壁に固定する独自の技術を採用した金具と専用棚です。
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- ポイント:
- 壁の傷・跡: 専用のホッチキス針で固定するため、壁に残る穴は極小で、画鋲の穴より目立ちません。遠目には設置跡がほぼわからないため、「ホッチキス止めタイプ」のように跡を最小限に抑えたい人に適しています。
- アイテムの重さ: 金具のサイズにもよりますが、耐荷重が比較的しっかり確保されており(例:静止荷重6kgなど)、小さな飾り棚やミラー、時計などの軽量~中量程度のものを安定して固定したい場合に便利です。
- 設置の手軽さ: 石膏ボード壁専用ですが、一般的な石膏ボードの賃貸であれば、大きな工具や複雑な作業は不要で、ホッチキス一つで取り付けが完了します。




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